プリンセスニーナは温室のなかで、
プリンセスのように守り育てるミネラルメロン。
「実と木は強い絆でつながっているので、
まずはいい木をつくることからが始まりです」
- 良質な種から育てます
米粒ほどしかない種から育てるのは大変手間がかかりますが、ニーナ生産者は小さな小さな種に深い愛情を注ぎ、注意深く育てます。そうすることで大切な苗の時期から見守ることができます。
- いい受粉が運命を決めます
受粉は温室内に放したハチと、人の手でもていねいに。しっかりした受粉こそ、メロンの価値に直結するからです。受粉後2日で、大きなドングリほどに成長します。
- 海のミネラルを補給します
- 実の成る前後から、海洋深層水の濃縮ミネラル液をうすめて給水チューブに流します。ニーナはこれによって、他のメロンとは違う、まろやかな深い甘みを獲得するのです。
- 再生して気品あふれる姿に
ネット期のメロン、少し痛々しい姿です。水分の管理によって表面にひび割れを生じさせます。やがて、まわりに美しいネットが張り巡らされていきます。この段階が、最も栽培技術を要するところです。
- 一本の木に一玉ずつ実らせて
高級メロンは、一本の木に一玉だけしか実らせません。ニーナもまた、すべての栄養と愛情が、この一玉に注がれるのです。収穫の15~20日ほど前から、保護カバーを掛けています。肌の色を白く保つためと、実が熟れすぎないようにするためです。
- もうすぐ収穫、旅に出る準備
収穫前に、糖度やミネラル成分の測定などを確認し基準値に達しているか、などの確認をしています。また、出荷前には生産者が一玉一玉を厳しくチェック。そして出荷場ではJA職員による検査を行います。これらの厳正なガイドラインに合格したら、生産者の名前を記して出荷となります。
プリンセスニーナを育てる、二つの水
西日本最高峰の石鎚山系に源流をもち、その豊かな森が育んだ清流仁淀川は、全国トップの水質を誇ります。ニーナの栽培には、この本流から取水して濾過した水と、室戸海洋深層水から濃縮したミネラル液を薄めて使用しています。
環境保全型農業への取り組み
高知県は環境保全型農業を県内全域で取り組んでいます。
環境保全型農業とは、病害虫や雑草防除において、化学合成農薬だけに頼るのではなく天敵、防虫ネットなどさまざまな防除技術を組み合わせ、農作物の収量や品質に経済的な被害が出ない程度に発生を抑えるなど、環境に配慮した農業のことです。
ミネラルメロン部会では受粉には蜂を使用したり、防虫ネットをハウス開口部に張ることで害虫の発生を防ぎ、農薬の使用を減らす取り組みをしています。